一般家庭内で身近に導入されているスマートホーム製品といえば、スマートスピーカーではないでしょうか。スマートスピーカーは初心者でもつかいやすく、AIアシスタント機能を持っているため、音声による操作が可能です。スマートスピーカーに備わっているハブ機能を使用すれば、スマートホーム製品を一括操作することができ、私たちの暮らしはさらに快適になるでしょう。
私たちの暮らしをより豊かで便利にしてくれるスマートホーム製品ですが、いざ購入しても使いこなせるのか、自分の家には合わなかったらどうしようなど不安に思われるかもしれません。そんな場合、短期間や月額制でスマートホーム製品をレンタルできるサービスがあります。今回はスマートホーム製品のレンタルサービスについて解説します。
スマートホームスピーカーのスマートホームハブ機能とは
スマートホーム製品は単体ではインターネット接続ができないため、スマートホームスピーカーを通じて声で操作したり、アプリで遠隔操作したりするには、スマートホームハブが必要になります。
スマートホームハブとは、各スマートホーム製品を繋ぐネットワーク中継機(ハブ機能)のことであり、各メーカーから販売されているほとんどのスマートスピーカーに備わっている機能です。
スマートホームハブは、室内のインターネット電波を受信し、そこから各家電に電波を飛ばすことで、スマート電球やスマートプラグなどWi-Fiに接続されていないものも、スマートスピーカーの音声操作に基づいた一括操作・管理が可能、という仕組みになっています。
そのため、常に室内がインターネットが無線で接続可能環境が必要です。それには固定のインターネット回線と契約し、ルーターを使ったWi-Fi環境が最適です。その場合、スマートホームのセキュリティ対策を立てておくことをオススメします。
あると便利なスマートスピーカーと連携できるスマートホーム製品
スマートハブ機能以外にも読み上げ機能や商品購入機能など、便利な機能を持つスマートスピーカーが1台あると、各スマートホーム製品を一括管理できるので、一括管理のためのデバイスを別途購入する必要がなく、部屋がすっきりした見た目になります。スマートスピーカーと連携できる、あると便利なスマートホーム製品は以下の通りです。
スマートリモコン
スマートリモコンとは、インターネットによってリモコンを使う家電を操作可能にするスマートホーム製品です。スマートフォンがあれば、専用アプリから家電のリモコンを登録するだけで操作できます。スマートホームに対応していない普通の家電でも、家電のリモコンボタンをアプリに登録しておけば、スマートフォンから操作可能になります。そのため、テレビのリモコンが見当たらないといった煩わしさが減ります。スマートスピーカーと連携することで、スマートフォンを操作しなくても音声操作が可能になります。
スマートロック
スマートロックとは、取りつけたドアの施錠管理を行うシステムのスマートホーム製品です。スマートフォンの専用アプリ操作などから開錠・施錠を行います。
また、スマートフォンがポケットやバッグに入ったままでもGPSを感知し、家から一定の距離を離れると自動で鍵を施錠、帰宅時は近付くと自動で鍵を開錠します。そのため、鍵のかけ忘れや両手が塞がった状態での鍵開けの心配がなくなります。工事も不要なものが多く、非常に便利です。
Qrio Hub
Qrio Hubとは、玄関近くのコンセントに挿しておくことで、Qrio Smart Lockの遠隔操作を行うことができるスマートホームデバイスです。スマートホームデバイスとは、スマホやスマートスピーカーのような、「インターネット対応端末」と「自宅の家電や設備」を操作する際の中継機役割を担います。
月額費用など本体代金以外の費用は発生せず、外出時に鍵の開閉の通知の受け取りや、開閉履歴確認機能など、家の状態を把握できるため、セキュリティの面でも安心です。
スマート照明
スマート照明とは、BluetoothやWi-Fiを介してスマートフォンやタブレットのアプリで遠隔操作や、リモコンで調光・調色ができる照明のスマートホーム製品です。
センサーによって以下のような設定が可能です。
- 室内が暗くなったら自動的に明かりを点ける
- 部屋に誰もいなくなったら照明を消すなど
スマート照明をうまく設定し、使いこなせば留守中も家に誰かがいるように見えるため、防犯にもなります。
また、各メーカーのスマートスピーカーやスマホのSiriを通じて、ベッドに寝転がりながら別の部屋の電気を音声操作できます。中には時間帯によって明るさを自動で調節するタイプもあり、目覚めと共に照明をこちらから操作することなく付けることが可能になるかもしれません。
スマートプラグ
スマートプラグとは、コンセントに挿入し、Wi-Fiに接続するだけで、家電のON/OFFを外出先からでも遠隔操作できるプラグのスマートホーム製品です。
連携すればワンプッシュで複数の家電を同時に点けることができます。
また、タイマー機能で電源のON/OFFを自動で時間指定できるので、タイマー機能の付いていない扇風機などと繋いでおくと、一晩中つけっぱなしで翌日身体がしんどくなるといったこともなくなり、非常に便利です。
スマートホームカメラ
スマートホームカメラとは、スマートフォンアプリと連動し、リアルタイムの映像と音声をチェックできるカメラのスマートホーム製品です。Googleアシスタントやスマートスピーカーとも連携が可能であり、言葉による指示だけで簡単に設置場所の映像と音を確認することができます。配線不要なので簡単に設置でき、夜間でもしっかり撮影可能なので防犯にオススメです。
また、スピーカーやマイクを内臓しているので、室内に設置すれば子どもや高齢者の両親、ペットなどの見守りにも使えるので、非常に便利です。
スマートホーム製品をレンタルできるサービス
スマートホーム製品はたくさんあるため、実際どの商品を選べばいいのかわからないと悩む人は少なくないでしょう。せっかく買ってみたものの自分のライフスタイルや家には合わない場合、もったいないと感じてためらってしまうかもしれません。その場合、月額制のスマートホームサービスやレンタルサービスを利用してみることをオススメします。
MANOMA
MANOMAはソニーのスマートホーム製品をスマートフォンアプリで一括管理するスマートホームサービスです。自由に機器を組み合わせてそれぞれのライフスタイルに合ったプランを選ぶことができます。スマートスピーカー(Amazon Alexa)が搭載されているので、Amazon有料会員であればAmazonミュージックも利用可能です。
また、現在インターネット回線を自宅に引いていない家庭でもMANOMAオプションの「nuroモバイルHome Wi-Fi(M3)」を申し込めば、MANOMAにSIMカードを挿入するだけでLTE回線が利用可能になり、簡単にインターネットが利用できるようになります。
MANOMAの定期契約プランのレンタル料金は以下の通りです。
初期費用 | 月額料金(2~24カ月目) | 月額料金(25カ月目以降) | 最大利用可能数 | |
AIホームゲートウェイ含む定期契約プラン | 2,750円 | 2,540円 | 3,980円 | 1 |
追加機器レンタル価格 | ||||
室内コミュニケーションカメラ | 1,100円 | 440円 | 4 | |
スマートホーム製品リモコン | 550円 | 220円 | 8 | |
スマートホーム製品リモコン | 1,100円 | 660円 | 2 | |
Qrio Lock | 1,100円 | 660円 | 2 | |
Qrio Hub | 550円 | 220円 | 1 | |
開閉センサー | 550円 | 110円 | 30 | |
Qrio Smart Tag | 550円 | 110円 | 7 |
AIホームゲートウェイのみでのレンタルはできませんが、無償訪問サポートチケットがプレゼントされており、機器設置やアプリ設定を専門スタッフが行ってくれるので、設定がうまくできるかどうか不安な方でも安心して自宅をマートホーム化実現できます。
インターネットから申し込み、1週間程度でスマートホーム化が実現できます。サービス利用開始した月から2年間の最低利用期間があり、その期間に解約するとサービス解約違約金(8,250円)が発生しますが、追加で他のスマートホーム製品をレンタルできるので、どれが自分達のライフスタイルに合うかどうか試すのにオススメといえるでしょう。
Rentio
Rentioは、厳選された3,060種類の最新製品を低価格でレンタルできる家電お試しサービスです。レンタルだけでなく、使用後に購入することもできます。レンタル期間は3泊4日や月額制など商品によって異なり、全て往復送料込みの価格表示になっています。
- スマートロック
- スマートリモコン
- スマートカーテン
- スマート電球スターターセット
- スマートスピーカーなど
上記のようなスマートホーム製品があり、お手軽低価格なのでちょっと試してみたい方にオススメです。
flarii
flariiは日常使うアイテムをネット注文後、送料無料で最短翌日午前中に手元に届く格安レンタルサービスです。
商品によって5日間、30日間、借りホーダイがあり、長く使いたくなったら継続レンタルやそのまま買取も可能です。スマートスピーカーの場合、月額料金支払いの借りホーダイでレンタルすると、0円で試すことができます。ブロンズ、シルバー、ゴールドによって、月額料金と同時にレンタルできる数は異なりますが、色んなものを比較して借りたい場合魅力的なサービスといえるでしょう。
NURO 光
NURO 光とは、個人宅向け商用FTTHサービスとしては高速である、下り最大2Gbpsを実現した高速光ファイバーサービスです。
月額700円でNURO光の「スマートライフオプション」を契約すると、NURO光で提供されるレンタルONUがソニー製の高性能モデルになります。
ONUには、「Qrio Hub」機能が内蔵されているので、スマートロックである「Qrio Lock」と連携し、遠隔操作で自宅の鍵をハンズフリーで開閉できます。
スマートライフオプション契約をすることで、別途購入したQrio LockやスマートリモコンをNURO光アプリから操作することで、スマートホーム化を実現できます。
まとめ
スマートホーム製品とレンタルについて解説してきました。以下まとめになります。
- 最近のスマートスピーカーには連携したスマートホーム製品を音声で一括操作・管理できるスマートホームハブ機能が搭載されているので、設定さえできれば簡単にスマートホーム化が実現できる
- スマートホーム製品でスマートホーム化を実装すると、ハンズフリーでドアの施錠可能、防犯対策にもなるなど、私たちの生活が非常に便利で豊かになる
- レンタルサービスによっては、スマートホーム製品を設置、開始設定してくれる所もあるので安心してスマートホーム化ができる
合う、合わないは実際使ってみなければわからない場合があります。紹介したレンタルサービスは値段もそれほど高価格でもないので、気軽にスマートホーム製品をお試しで使ってみたいという方にオススメといえるでしょう。
ぜひこの機会に、スマートスピーカーと連携できるスマートホーム製品を同時にレンタルして、お試しにスマートホーム化を実現してみてはいかがでしょうか。