業界分析

スマートホームデバイスの市場規模は今後有利に成長していく? スマートフォン普及率増加で加速する市場規模!

スマートホームの市場規模は株式会社グローバルインフォメーションによると、2021年の845億米ドルからGAGR10.4%で成長し、2026年には1,389億米ドルに到達すると予測されています。Report Oceanによると、2020年の世界のスマートスピーカーの市場規模は約71億4,000万米ドル(約7,854億円)であり、2021年から2027年に17.1%以上の健全な成長率が見込まれています。主な要因として、インターネット利用者増加やスマートデバイス導入拡大、省エネ・低炭素排出解決策に対するニーズの高まりがあります。今回はスマートホームデバイスの市場規模について解説します。

スマートデバイスとは

スマートホームデバイスとは、スマートホームシステムを構成するためインターネット機能が搭載してある単体の機器や装置、スマートホーム家電のことです。

Iot家電とスマート家電はひとくくりにされがちですが、実は若干意味が異なります。
・Iot家電:インターネットに接続できる家電
・スマート家電:インターネットに接続できる家電である上にスマホでの操作が可能な家電。Wi-Fiで接続するタイプやBluetoothで接続するタイプなど様々な種類がある

また、スマートホームデバイスはホームオートメーションやホームセキュリティに着目したシステムが注目されています。
ホームオートメーションとは、コンピュータやネットワークに接続されたデバイス、家電製品、システムを(インターネットを通じて)独立遠隔で制御操作する方法です。

スマートホームテクノロジーやデバイステクノロジーは以下の理由で飛躍的に進歩しており、家庭におけるデジタルトランスフォーメーションに影響を与え、スマートな製品やサービスの創造に影響を与えています。
・主にスマートフォンの普及率の増加(モバイル通信ソフトウェア市場の成長)によるスマートホームデバイス需要の加速
・クラウドコンピューティング、IoT、人工知能などの技術革新の応用
・インターネットアクセスの増加など

今後数年間スマートホーム市場の成長は、ビデオドアベル、音声アシスト技術(AlexaやGoogle Homeなど)、遠隔操作による監視システムに対する消費者の関心が大きく影響してくるでしょう。

スマートホームデバイスのカテゴリー

スマートホームデバイスは大きく分けると以下ように分類されます。それぞれ担う役割が異なり、連携すると更に利便性を発揮する組み合わせもあります。

ホームデバイスカテゴリー性能
ビデオエンターテイメント動画やエンタメを楽しむためFire TV Stickなど
スマートスピーカーSiriのように音声に応答する機能を搭載Amazon Echoなど
アプライアンス冷蔵庫や掃除機、電子レンジなどの白物家電を自動化ルンバ、生活家電、スマート家電製品など
ホームモニタリング自宅のセキュリティを守るためネットワークカメラ、人感センサー、セキュリティデバイスなど
その他照明の点灯をコントロールや自宅の温度を保つなど照明器具、環境センサー、赤外学習リモコンなど

スマートホームデバイス市場を後押しするもの

スマートホームはスマートフォンから家庭用製品にアクセスすることで、家の中の電気をつけっぱなしにして出かけてしまったとしても消灯や調光、カーテンの開閉などが可能です。日常的な機能だけでなく、火災報知器が作動した時に自動的に避難経路を照明するという複雑な機能も備えています。
スマートホームデバイスは、今後全ての家庭用機器や設備にハイエンド新機能として取り込まれる状態が標準規格することによって機能向上し、広範なトレンドになっていくでしょう。

また、2016年11月には既にHoneywell社がLyric Security and Home ControlプラットフォームにLyric Gatewayを追加しています。これは消費者が個人のデバイスを通じて、離れた場所からでも以下のようにホームセキュリティとオートメーションシステムを継ぎ目なしに制御できるようにするものです。
・スマートロックにより家の中や周辺での異常活動の通知をスマートフォンから受信
・部屋の温度を遠隔設定
・空調やその他の電気製品を必要に応じて付けたり消したりする など

スマートホームデバイスの機能向上と遠隔地からのモニタリングの利便性は、今後のスマートホームデバイス市場の成長を後押していくでしょう。

Covid-19のパンデミックが与えた影響

世界的なCovid-19のパンデミックにより、製造業やEコマースプラットフォームが政府によって閉鎖措置となり一時停止したため、生産量が大幅に減少し、近年の市場成長の大きな課題となっています。中国ではCovid-19の流行による供給不足が、スマートホームシステムの需要に悪影響を与え、中国における新規建設プロジェクトの減少や、工場の一時的な閉鎖などが市場の成長を妨げる要因となっています。
2021~2027年の予測期間において、電力、接続範囲、互換性に関する問題や、プライバシーやセキュリティに関する懸念は、市場成長を阻害するいくつかの要因となっています。

また多くの人が自宅で仕事をするようになり、スマートスピーカーやホームヘルスケアなどのスマートホームデバイスの需要が増加しました。そのため、2021年度のスマートホーム製品の売上はグンと高くなると予想されています。

2021年の845億米ドルからGAGR10.4%で成長予測する要因は以下の通りです。
・世界中でスマートホームの数が増加
・パーソナライゼーションの傾向が強まっている
・省エネ・低炭素排出解決策に対するニーズの高まり
・個人の可処分所得が増加
・EUと北米で6,800万戸の住宅をスマート化させることで、世界的にスマートスピーカー需要が増幅

スマートスピーカー市場

スマートホームデバイスの一つであるスマートスピーカーは、ここ数年消費者向けテクノロジー市場をコントロールする最新の技術開発といわれています。

スマートスピーカーとは、Bluetooth、Wi-Fi、またはその他の無線通信機能を持つワイヤレススピーカーのうち、クラウドのAI音声アシスタントと連携して稼働するものです。Amazon Alexaと連携した「Echo」や、Googleアシスタントと連携した「Google Home」や「Google Nest」シリーズなどが有名です。
スマートスピーカーに音声で指示を出すと、音楽を流したり、オンラインショッピングをしたり、オンラインで料理の出前を取ったりなどのタスクを行ってくれます。
たとえば、LINEのスマートスピーカーClova Deskは、LINEでの通話やYouTubeの視聴もでき、コンパクトなサイズで持ち運び視聴することもできます。

また、スマートスピーカーはスマホと同様に様々な企業がアプリをリリースしていますので、最新ニュース取得、電車遅延情報取得、気象情報の収集、日常業務のリストアップ、スマート家電との連携など様々な機能を備えており、自分好みにあったアプリを音声で立ち上げ可能なのも魅力的です。

IoT家電と連結させると、テレビの音量の上げ下げを音声でできたり、照明とスマートスピーカーを連携し「電気をつけて」といえば自動で電気を点灯させる等、組み合わせ方によって更に生活を便利なものにしてくれるでしょう。

他のスマートホームデバイスと連携すれば、私達の生活をとても便利なものにするだけでなく、無駄な消費電力を無くし大変エコなものにしてくれます。

例えば、【人感センサー機能】と【GPS】が搭載されているスマートリモコンと連携すると、音声に反応して家電を操作し、以下のようなことが可能になります。
・設定次第で人がいないエリアの家電の電源を自動OFF
・自宅に到着する数分前からエアコンを稼働
・エアコンやテレビなどの家電を最新Wi-Fi対応機種に早変わりさせる
・今既に自宅にある家電を声やスマホで操作できるスマート家電にしてしまうなど

スマートリモコンはスピーカーとは異なり、赤外線を出す殆どの機器と連携が可能です。スマートスピーカーと連携できないとあきらめていた家電でも仲介役の役割を担ってくれますので、スマートホーム化することが出来ます。

スマートスピーカー単体の機能や他のホームデバイスとの組み合わせによる機能は、他の技術的な発明やサービスよりもスマートスピーカー市場を優位にし、世界的な市場成長の原動力となっているといえるでしょう。

世界のスマートスピーカー市場の主要な地域

世界のスマートスピーカー市場の主要な地域は以下の通りです。
・北米
・アジア太平洋地域(中国、インド、日本、韓国、インドネシア、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランド、アジア太平洋)
・ヨーロッパ
・ラテンアメリカ(ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、ラテンアメリカのその他の地域)
・中東およびアフリカ(イスラエル、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、バーレーン、クウェート、カタール、オマーン)
・その他地域

北米はスマートスピーカーの普及率が高く、多くの企業が進出しています。そのため、市場シェアの面で世界をリードする重要な地域となっています。2014~2019年の間に、スマートホームシステムを採用したヨーロッパと北米の世帯の数は2019年に約3,820万でした。これにより、スマートスピーカーの需要が世界的に拡大すると期待されます。

また、アジア太平洋地域は2021年から2027年にかけて、最も高い成長率/CAGRを示すと予測されています。スマートホーム化普及や個人の可処分所得増加などにより、アジア太平洋地域全体のスマートスピーカー市場はこれからどんどん成長していくと見込まれています。

まとめ

スマートホームデバイスと市場規模について解説してきました。以下、まとめになります。

・スマートホームデバイスは、ホームオートメーションやホームセキュリティに着目したシステムが注目されている
・世界的なCovid-19のパンデミックの影響は、巣ごもりによるスマートホームデバイスの需要増加と市場成長を阻害する要因となった。
・スマートホームデバイスの一つであるスマートスピーカーの市場は2021年から2027年にかけてどんどん成長していく見込みあり

スマートホームデバイス市場は、ホームオートメーション(コンピュータを利用した、住宅における情報処理および管理システム)やホームセキュリティに着目され、主にスマートフォンの普及率の増加(モバイル通信ソフトウェア市場の成長)によって加速します。スマートスピーカーなどのスマートホームデバイスとスマートフォンを連携させれば、外出先でも遠隔操作ができ、使い方次第で私達の生活を豊かで便利にしてくれるからです。生活を豊かにしてくれるものだという認識が広がれば、どんどん便利なものが開発され、需要は増します。スマートホームデバイス市場の規模は拡大されていくのではないでしょうか。

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